大雪

寒波に日本中が覆われていて、大変な事になっていますね。

電話したところ、故郷も雪に埋もれているようです。


私が育った地方は雪が多く、12月から3月まで家々は雪にすっぽりと埋もれて、家の中で春をまって過ごします。

こういうと「大変だね」と言われるのですが

私は皆で暖かい家の中に集まって過ごす冬が、けっこう好きでした。

 

ただ家は小学校まで遠かったので、雪道を通うのが大変でしたね。

真冬は地吹雪が顔に吹き付けて来て、眉やまつげは真っ白。雪が吹き付けてくるので目をつむると、そのまままつげが凍って目が開かなくなる。

それを指先で暖めて溶かして進む、という感じ。東京だったらお休みになる所でしょうが、向こうではそれが当たり前。なので、誰も心配しません。小さな子でもレッグウォーマーをつけて、がしがし進みます。

 

東京に来てから知り合った人にも、子供の話を聞くのが好きでした。

埼玉の長瀞の子は、同級生に渡し船を使ってた子がいたというし

九州の壱岐で育った子は、学校に行く途中、通学路に大きな海亀(?)がいたので、いつも亀をひっくり返しながら進んだんだって(こらー!)


渡し船の話なんか、絵本「えんふねにのって」みたいじゃありませんか?

とても素敵な絵本。本当にこの船にのって幼稚園に通っているような、気持ちよさを味わえますよ。